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上質のゲゲゲの鬼太郎 目玉のおやじ

家計保険分野では保険契約者を保護し、保険会社の財務上の健全性を確保するためには支払保険金ファンドを確保する保険料率を算定しなければならない。

付加率を多く見積もって保険料率を高くすれば保険会社の健全性は確保されるが、契約者は不当に高い保険料を負担することになり、市場からは排除される。 保険料は妥当な水準であることを求められている。
企業保険分野では事故統計・損害統計・情報、それに経験に基づき個々の危険に応じた判断を行い、推測し、個別に純保険料率を算出しなければならないとする。 人工衛星保険、原子力発電所等々の保険料率は個別に算定されている。
また海上保険ではすでに国際市場は形成されており、料率は市場競争によって適正水準に修正されている。 適用された保険料率は家計保険分野・企業保険分野とも一定期間後に妥当性を損害率によって検証し、適正水準に修正されなければならない。
自由化の保険経営にとっての大きなメリットの一つは外部環境の変化に対応し、迅速な保険料率の引下げ、あるいは引上げを可能にし、危険の実態に則した保険料率水準を確保する手段を保険経営が手に入れたことである。 アンダーライターという言葉は損害保険業界では幅の広い意味に使われている。
第一は保険の引受を行う個人保険業者、あるいは会社組織の保険者を指し、第二は誰それはアンダーライターという場合は英米の保険会社では保険の引受の可否、その条件・料率.引受金額の決定など保険契約の引受権限を持っている人の職名として使用されている。 アンダーライターは保険業務に精通した経験豊富な人として保険市場では高い評価を受けている。
アンダーライティングはリスク・危険の選択および処理に関する特定の機能を指す言葉として使用されている。 つまり個々のリスク実態に応じ保険の引受の可否を決定し、引受条件・保先進欧米諸国の損害保険会社では極めて日常的な、そしてわが国の損害保険会社の実務では一部の種目を除いては観念的な言葉であったアンダーライティングという業務が、自由化によって、損害保険のグローバル・スタンダードの一つとして実務のなかに入ってくる。
わが国では業法認可保険料率の保険種目、特に実質的に国際競争に曝されている海上保険また賠償責任保険等々一部の企業保険分野ではアンダーライティングは必要とされてきた。 しかし、カルテル料率保険種目については、保険料率は限界企業の効率に合わせて安全率を十分織り込んで設定されている。
大半の会社にとっては十分な安全率を見込んだ料率水準となっており、あえて危険の選択を行う必要は少なく、高額契約の引受とか傷害保険における引受金額の制限などに限定されてきた。 カルテル料率保険種目、特に火災保険の損害率は、一九号台風の影響を受けた九一年度を除き、五○パーセント以下、多くは三○パーセント台とカルテル料率は割高に設定されており、一定量の契約を獲得すれば収益は保証されてきた。

一方、海外元受営業の多くは自由市場における営業であり、また海外再保険の引受は自由市場の自由料率による引受である。 保険料率は競争によって付加率部分は極度に縮小され、収益険料率、引受金額を決定し、さらに必要に応じ再保険の手配を行う機能であり、保険収益に直結する実務である。
巨大リスク、あるいは集積リスクの引受には高度な引受専門技術を要し、さらに危険分散の再保険処理能力を求められ、アンダーライティングは保険経営の根幹にかかわっている。 わが国の受再保険の損害率は高く収支はマイナスであり、基本的には危険の選択の拙さによるもので、海外のどこかで、わが国のマイナス分をプラスの収益としている。
わが国の海外再保険収支の推移である。 出再保険は九一年度を除き、支払われる保険料に対し、わが国の損害率は低いため、回収する保険金は少なく、日本社の収支残はマイナスであり、海外保険会社の受再保険はプラスとなっている。
一方、受再保険は収入保険料より支出する損害保険は人・紙・情報を経営資源とする知識集約的な産業である。 経営の効率化は経営資源をいかに活かすかである。
具体的には新商品の開発・販売チャンネルおよび販売手法の革新・アウトソーシング(外部への業務委託)の徹底等々によるスリムな体質作りである。 保険金・手数料が大きく、慢性的にマイナスであり、海外保険会社の日本への出再保険の収支はプラスとなっている。
損害保険営業のグローバル・スタンダードは保険料率はフリーであること、また引受は自己の判断・責任で引受を行うということである。 海外自由市場の再保険における大幅な損失はアンダーライティングの拙さ、あるいは保険引受における危険選択の失敗といえる。
わが国では国内営業ではカルテル料率種目は規模を拡大するだけで、収益を確保することは可能であったため、これによって海外再保険の損失を相殺することはできた。 今後は再保険は営業として収益を確保するか、あるいはマイナスを最小限に抑える運営を迫られる。
保険商品による効率化は消費者のニーズに対応した低付加保険料率の保険商品の開発である。 自由化・規制緩和の当然の帰結として価格競争は付加保険料部分の引下げ競争になり、低付加保険料率商品の販売拡大は事業費率を低下させることになる。

事業費は社費と募集関係費から構成されている。 社費は人件費と物件費から構成され、またそれぞれは営業費、損害調査費、および一般管理費に分類される。
表6.2は九五年度の事業費の内訳を示したものである。 社費は一兆五八三一億円、社費率は元受保険料に対し二一・一パーセント、また社費のうち営業費は一兆六八二億円と圧倒的に大きく、損害調査費、一般管理費のウエートは少なく、また募集関係費は一兆二七三五億円、元受保険料に対し一七パーセントの比率、大部分は代理店手数料である。
損害保険の事業費率三八パーセントのうち、営業関係費(営業費と代理店手数料)のウエートはニ九・五パーセントと圧倒的に高い。 代理店および募集従事者の数はすでに指摘したように四十数万店、一○○万人である。
しかし、これらの代理店の大半は副業で零細な代理店である。 どれくらいの代理店が実働しているのか、あるいは営業社員の支援を受けずに自立して営業活動を行っているのであろうか。
また、企業保険の分野では代理店と営業社員の販売活動は重複して行われている。 これら非自立と重複は、募集活動における二重構造という古くて新しい問題である。
事業費率の改善は営業関係費の合理化であり、営業費の合理化と代理店手数料の合理的支出は営業社員(直販社員を除く)の営業活動と代理店の募集活動における二重構造の解消を迫るものである。 代理店は顧客対応・契約募集、一方営業社員は代理店の新設・育成・営業支援・管理・監督のセールス・マネジャーとして販売活動における棲み分けを必要としている。

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